ハードディスクのデータが消えてしまったとき、どうしたらいいか分からず、とりあえず購入した店やデータ復旧業者に電話するという方は少なくないでしょう。なかには、自分でデータ復元ソフトを使って復元するなんて方もいらっしゃるでしょう。しかし、データ復元ソフトを使う際は注意が必要です。たしかに、自分ひとりでの作業なので、他人に見られたくないデータの復元などにも向いています。最近では、操作も簡単になり、誰でもデータ復元ができるというようなソフトもあります。しかし、デメリットもあるのです。データ復元ソフトの中には、データを完全削除する機能を併せ持つソフトがあります。古いパソコンを下取りに出したり、破棄するときには便利な機能ですが、データ復元をする際に、誤って完全削除の操作をしてしまった場合、そのデータを復元する方法はなくなってしまいます。基本的にパソコン上の操作でデータを削除してしまっても、復元することはできます。これは、データが削除されたわけではなく、上書き可能な状態となり、画面上では表示されなくなっているためです。しかし、完全削除をしてしまうと、上書き可能な状態のデータに無意味なデータを上書きするため、完全に元のデータがなくなってしまうのです。データ復元をするためのソフトでデータが完全に消えてしまっては、本末転倒と言えるでしょう。パソコンは苦手だという方は、データ復元の業者に依頼するほうが安心してデータ復元できるでしょう。