ハードディスクを初めとする記憶媒体では、使用する前にフォーマットと言う作業が必要になります。
フォーマットは各OSによって形式が決まっており、フォーマットを行って初めて記憶装置として使用できるようになります。
このフォーマットには物理的フォーマットと論理的フォーマットが存在しており、それぞれ行われる作業が異なります。
論理的フォーマットでは、記憶領域にOSがデータを管理する際に使用されるデータファイルを作ったり、どこにどのようなデータが記録されるかの区分けもこの物理フォーマットで行われます。
一方で物理フォーマットでは、磁気ディスク内のセクタの配置を全てやり直す操作です。
物理フォーマットされたディスクでは内臓データを完全に消去してしまい、いかなる手段を用いても復旧できなくなります。
ハードディスクからデータが読み出せない場合には不用意にフォーマットなどを行わずに、直ぐにデータ復旧業者に連絡する事がデータを無事に救い出すための手段です。
もし間違って物理フォーマットを行った場合には、データ復旧業者でも復旧不可能ですので、ハードディスクがおかしいと感じたら直ぐに使用をやめる事で最悪の事態を防ぐ事が可能です。