現在は書籍や仕事に必要な書類など、デジタルデータにして保管されていることも珍しくありません。今後もその流れは進んでいくことと思いますが、デジタルデータにも弱点はあります。それは、データを保存している精密機械は壊れやすいということです。例えば紙の書籍なら多少濡れたり破れたりしても読むことはできますが、デジタルデータを保存した記憶装置が壊れてしまえば、全て見られなくなってしまう恐れがあります。
記憶装置の故障には、大きく分けて二種類あります。原因と対策はそれぞれ異なりますので、データ復旧の前にまずはどのような障害が発生しているのか知るようにしましょう。
【論理障害】
論理障害とは、ハードディスクは壊れていないものの、そこに保存されたデータが壊れている障害です。データ破損の多くは論理障害によるもので、その原因は「間違って削除してしまった」というものから「コンピュータウイルスに感染してしまった」というものまであります。論理障害の場合、フリーソフトでもデータ復旧が可能なケースが多いです。ただし、操作を続けるほど新たなファイルが書き込まれてしまい、破損したデータが失われることになります。そうなりますと、データ復旧のプロでも復旧は容易ではありません。論理障害の場合、復旧する自信が無ければあまり触らない方が良いでしょう。
【物理障害】
論理障害とは対照的に、物理的にハードディスクが壊れてしまう事を言います。具体的には、水で濡らしてしまったり、強い衝撃を与えてしまったりといった原因があります。データが消えてしまう以外に、異音や焦げる臭いなどが発生する事もあります。物理障害では手作業による復旧作業も必要になり、その難易度や料金も高くなります。
ハードディスクに大切なデータが入っている場合、ご自身で復旧しようとつい焦ってしまうかも知れません。しかし、作業に手間取っているほどデータ復旧が遠ざかってしまいます。そうなってしまう前に、データが破損してしまった場合はデータ復旧業者にご依頼ください。あなたの大切なデータを取り戻してくれるかもしれませんよ。