一人一台スマートフォンを持っており、タブレットやパソコンなども日常生活で使用するようになった今増えているのが、データの削除です。大事な仕事の資料やスマートフォンに入っていた友人のアドレスなど。消えてしまった、間違って消してしまったなんて事ありませんか?
バックアップなども、常にしているわけでもなくしっかりバックアップされてないとパニックになってしまいますよね。
今回は、そんなデータを削除してしまい消えた場合にまず行う事をご紹介し、バックアップの重要性をお伝えします。そして、自分でできる簡単な復旧方法から自分で復旧できなかったときの対処法まで紹介しています。
泣き寝入りするにはまだ早いですよ!きっと、役立つ情報をご紹介できると思います。
■データがない!となったらまず確認する事
まず確認すべき場所はごみ箱です。ごみ箱はデータがパソコンから削除される前の格納場所です。格納容量が満杯になることで古いデータから削除されていきます。ごみ箱にまだファイルがあった場合はそこから取り出すことでファイルを復活させることができます。
ごみ箱の容量がいっぱいになってしまい削除された場合はごみ箱から戻すことはできません。
ごみ箱の格納容量を変更したい場合は、ごみ箱のプロパティから変更することができます。
基本的には削除したデータはごみ箱に移動されますが、Shift + Deleteで削除した場合はごみ箱に移動されず完全に削除されてしまうため注意が必要です。
■自分でもできる簡単な復旧方法

有料のソフトであってもお試し版などがある場合もあるので、1度試してみるのが良いでしょう。
データ復旧ソフトを使用する際は対応OSと復元方法をあらかじめ調べてからインストール、復元をするようにしましょう。復旧ソフトを使用しなくても、お使いのパソコンがWindowsの場合は「復元ポイント」という機能を使用することでデータの復元を試みることができます。
復元ポイントはパソコンのデータを遡って復元させられる機能です。
遡れる期間には限りがあるので注意しましょう。
復元ポイントはパソコン全体の情報を遡る方法とパソコン内の一部の情報だけ遡る方法があります。
復元ポイントを使用するにはスタートメニューからコンピューターを右クリックしてプロパティを開き、そこにあるシステムの保護を選択します。するとシステムの復元が出てくるため選択し、どの程度前まで遡るのかを選びます。この状態で復元を行うとパソコン全体の情報が指定した期間まで遡ります。
一部の情報だけを復元させたい場合は、保存先フォルダのプロパティを開き以前のバージョンという項目を選ぶことで同じように復元したい時間を選ぶ画面になります。
復元ポイントを使用してデータを復旧させる場合に注意すべきポイントは、復旧のために時間を遡らせるため、指定した時間よりも後に作成したデータは消えてしまうということです。
そうならないためにも消えてほしくない新しいデータは別のファイルや外部の記憶媒体へ移動させておくようにしましょう。
復元ポイントを使用してもデータを復旧できなかったという場合はデータ復旧ソフトを使用しましょう。
復元ソフトをインストールする際に気を付けるべきことは、HDDにインストールしないようにするということです。
HDDにインストールしたときに上書きされてしまった場合は復元できなくなってしまうため、USBメモリーなどにインストールするようにしましょう。
しかしデータ復旧ソフトは必ずしもデータが復活するとは限りません。有料のものを使ったとしてもデータが戻らないこともあります。また、復旧ソフトを使用することでその他のファイルが消えてしまったり古い状態に戻ったりなど影響を受ける場合があります。
復旧ソフトを使用する前には必ずバックアップを取っておくようにしましょう。バックアップによって削除したファイルが上書きされてしまうこともあります。バックアップ先は別のドライブにしましょう。
■自分で復元できないときはプロに相談してみる
データ復旧ソフトなどが増え、無料のものもあるため自分で復旧作業を行う人も多くいます。しかしそれでも復元できない場合はデータ復旧のプロへお願いするようにしましょう。データ復旧に関する知識と経験があるため自分で復旧を試みるよりも安全に復旧作業を行ってくれます。
きちんと復元に関する知識を持って復旧ソフトを使用していればよいですが、正しいインストールやバックアップを行わずにソフトを使用することでかえってデータが復元できなくなってしまうこともあります。
そしてそうなった後にプロへお願いしても、復元するのが困難だという場合もあります。復旧に関する知識が無く不安な場合や復元ソフトで復元できるかどうかわからない場合などはデータをいじる前にプロに相談することをおすすめします。
■バックアップの必要性

バックアップしておいた方が良いデータは電子メールの本文やアドレス帳、文章ファイルやマルチメディアファイルなど様々です。その中でも消えてしまっては困る重要なファイルは必ずバックアップを取っておくようにしましょう。
バックアップに使用する記憶媒体は外付けハードディスクやUSBメモリー、SDカードやCD-Rなど数種類あります。
記憶媒体によって記憶容量が変わってくるためバックアップしたいデータが書き込める容量かどうかを確認しておきましょう。
バックアップを取る頻度は人によって変わってきます。データを作成したり更新したりしたらその都度バックアップを取っておけば、万が一消えてしまった時にも最新のデータを復元することができます。
重要なファイルや大切なファイルを取り扱った場合は週に1回やその都度バックアップを取ることをおすすめします。
ファイルの作成はあまりせずに写真やビデオをパソコンに時々追加するくらいの場合は追加したときにバックアップをとれば良いでしょう。
データは自分で誤って消してしまう以外にもパソコンの不具合によって消えてしまうこともあります。
こまめにバックアップを取るのは少し面倒な作業かもしれませんが、いつデータが消えてしまうかわからない以上、大切なデータはこまめにバックアップを取っておくことをおすすめします。
■まとめ
誤ってデータを消したわけではなくても、パソコンの不具合によって大切なデータが消えてしまうこともあります。データが消えてしまったと気づいた時にはまずごみ箱を確認しましょう。ごみ箱にもデータが無い場合は、データ復旧ソフトやパソコンがWindowsであれば復元ポイントを使用しデータの復旧を試みましょう。
データ復旧についての知識が無く不安がある場合、復旧を試みてもできなかったという場合はプロへお願いしてみましょう。その際、バックアップを取っておくことを忘れないようにしましょう。 普段からこまめなバックアップを取っておくことで、万が一の際に困ってしまわないように対策しましょう。