大事なデータが消えてしまった…。
このような経験をしたことがあるという方はいらっしゃるでしょうか?
SDカードには思い出の写真やデータがたくさん詰まっているはずです。
データはある日突然消えてしまうことでしょう。そのような状況に陥ったときの対処法は皆様ご存じでしょうか?
今回は消えたSDカードのデータを復旧する方法を紹介します。
データが消えたことに気付いたらすぐにでも対処しなくてはいけません。そのままの状態で使い続けてしまうと、状態が悪化する恐れが…。
これ以外にもデータが消えたときにやってはいけないことや、データの消失を防ぐ方法を紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。皆様の大事なデータを取り戻しましょう!
目次
SDカードのデータが消えた!?消えるとこんなトラブルが…
SDカードに保存してあるデータが消えるという現象。想像もしたくないかもしれませんが、よく起きると言われています。
消えてしまう原因はいくつもありますが、なにもしていないにもかかわらず急にデータが消えてしまうといった現象も起きているので、少々厄介です。
データが消えれば、写真や動画などが端末上から消えます。
このような症状は、いっけんすぐ気づくだろうと思われますが、データフォルダを開く機会がなければ気付くことはありません。
この気付きというのは、SDカードのデータ消失にとってはとても重要なポイントになります。万が一、データが消えた状態で使い続けてしまうと、自動的にデータが上書きされ、復旧できない写真や動画が増えてしまうのです。 このようなケースは決して珍しいことではないので注意しなくてはいけません。
SDカードのデータ消えるとひと言で表しても、具体的になにがどう消えるのかまでは把握しきっていないという方も多いのではないでしょうか?
消え方のパターンもいくつかありますが、それぞれ状況や規模がことなります。比較的起きやすいと言われているデータ消失のパターンをいくつか紹介するので、知っておくとよいかもしれません。
●データが全部消える
●写真や動画など、特定のデータのみが消える
●一部のデータが消える
●所々消えている
●ハードディスクレコーダーに繋いだら消えてしまった
●パソコンにデータをコピーしたら消えていた
●バックアップしたら消えていた
●長期間保管していたデータが消えた
このようなパターンでデータが消えてしまった場合は、焦らず必ずSDカードを抜くようにしてください。抜くときは安全な取り外し、もしくは電源を一度落としてから抜きましょう。一部のデータだけでも破損してしまっていたら、さらにデータが消えてしまう恐れがあります。被害の拡大を防ぐためにも、早急に対処するようにしてください。
そもそもデータが消えてしまう原因とは?

そもそもデータが消えてしまう原因とはいったい何なのでしょうか?
SDカードのデータはいつの間にか消えているということも多いです。なぜ消えてしまうのか。この原因を知っておくことも、データ消失の防止策のひとつになるかもしれません。
SDカードのデータが消える主な原因は2種類に分類されます。
それは「物理的な原因」と「ソフト的な原因」です。
物理的、ソフト的と言われてもイメージはつきにくいかもしれないので、以下で具体的に説明いたします。
物理的な原因
●水没飲み物をこぼしてしまう、水に濡れてしまうといった場合に起こるトラブルです。いかにきれいな水であっても浸かってしまえば、故障につながるので注意してください。
●破損
SDカードがつぶれてしまったり、折れてしまうことで損傷し、データも破損してしまいます。
●静電気
静電気がたまっている状態でSDカードに触れると、バチっという音がすることがあります。この音は放電されることで発生するため、静電気がSDカードに流れてしまったということです。静電気が流れてしまうとデータが損傷してしまうため気を付けましょう。とくに冬場は静電気が身体にたまりやすくなるので要注意です。
●温度
SDカードには動作可能な温度というものが設けられています。一般的なSDカードは約5~55度がその範囲と言われているので、炎天下や極寒地帯では不具合が起きる可能性があるのです。
ソフト的な原因
●誤消去カメラやパソコン、スマートフォン上でデータを誤って消去するといったことも、ソフト的な原因として含まれます。
●誤フォーマット
SDカードを新しく購入し、初期化する場合はフォーマットをおこなうことでしょうが、このさいにデータはすべて消去されてしまうので注意しましょう。
消えたSDカードのデータ復旧は可能?その方法とは
結論から言いますと、消えたSDカードのデータを復旧することは可能です。
しかし、まずひとつ理解しておかなくてはいけないことがあります。
それはデータが消えた原因です。
原因が水没や損傷などによる、物理的なものであれば自分で普及することは極めて困難なものになります。とても残念なことではありますが、ほとんどの確率で復旧することができないので諦めなくてはいけないかもしれません。
しかし、ファイルの記録システムのエラーや誤消去が原因であれば、今回紹介する方法でデータを復旧することができるでしょう。しかし、正しい手順で作業を進めていかなくては、状態が悪化する危険性もあるため注意しましょう。
それでは、いよいよ消えたSDカードのデータ復旧の方法を説明していきます。
①SDカードを取り出す
まずは破損したSDカードを取り出します。
SDカードを扱うさいは、なるべく静電気が発生しないような服装での作業を心がけるとよういでしょう。このときに端子部分には触らないよう注意してください。
②SDカードをパソコンに接続し認識させる
パソコンとSDカードを接続するさいは、SDカードスロットがあればそちらを使用しましょう。もしも、ないようであればSDカードリーダーが必要になります。SDカードリーダーは、カードのサイズによって種類が豊富にあるので、間違わないよう注意してください。
【手順】
SDカードを挿入すると、マイコンピューター上にリムーバルディスクとして認識されます。
正しく認識されていないと、「リムーバルディスクにディスクを挿入してください」とエラー表示が出るので、SDカードを安全な手順で抜き差しをしてみてください。
エラーが何度も表示されるようであれば、SDカードの金属部にゴミが付着している可能性があります。ゴミが付着してしまうと、接触不良を起こしてしまうため、柔らかい布などで汚れを拭き取りましょう。接点復活剤などを用意しておくと、よりきれいに汚れを落とすことが可能です。
場合によっては、再起動することで認識されることもあるので、一度試してみてもよいかもしれません。
正常に認識されたとしても、SDカードは破損している状態なので、アクセス時にも問題が起きます。
「フォーマットしますか?」
と表示されることもありますが、フォーマットは絶対にしないようにしてください。
フォーマットしてしまうと、データがすべて消えてしまうので要注意です。
このような表示が出てきた場合は、落ち着いてキャンセルをクリックしましょう。
③フリーソフトを使ってデータを復旧させる
自分でSDカードのデータを復旧するさいには、データ復旧用のフリーソフトを使用することをおすすめします。
ソフトの説明を確認し、その通りに作業を進めることで、データを正常に復旧することができるはずです。比較的簡単な作業も簡単であるため、安心して使用することができるでしょう。
④破損したSDカードを修復する
データを復元することができましたら、SDカードを修復するとよいでしょう。
データの構造が壊れただけであるため、フォーマットすれば再び使用することができます。
しかし、一度破損したSDカードは再び破損する可能性が高いため要注意です。また同じような現象が起きるといったリスクも発生するので、安心して使用したいという方は新規購入した方がよいかもしれません。
【手順】
マイコンピューター上から、SDカード(リムーバルディスク)を右クリックすることで、メニューに「フォーマット」が表示されます。
これをクリックし、ファイルシステムの設定を「FAT32」、クイックフォーマットにチェックを入れ、「開始」ボタンをクリックしてください。
こうすることで、フォーマットが完了するため、フリーソフトで復元したファイルをSDファイルにコピーしていきます。コピーするときは、復元するために作ったフォルダごとコピーしないよう注意してください。コピーは復元されたフォルダだけです。
以上でSDカードの復旧作業は終了です。
復旧後はデータに正常にアクセスできるかを一度確認しておきましょう。
要注意!データが消えたらやってはいけないこと

データが消えてしまったらパニックになってしまうかもしれません。
焦りが生じるとともに、なんとかしなきゃ!と自分なりに解決策を模索することでしょう。
しかし、早急な対処は行ってはいけません。むやみに行動を起こしてしまうと取り返しのつかないことになる危険性があります。
間違った手順で復旧を試みると、被害が拡大してしまう恐れがあるため注意しなくてはいけません。以下ではデータが消えたらやってはいけないことを紹介しています。トラブルを未然に防ぐためにも、しっかりと頭に入れておきましょう。
SDカードを何度も抜き差ししない
データが読み込まれていないと、「ちゃんと差さっていないだけでは?」と思われる方もいらっしゃるはずです。しかし、データの破損は抜き差しでは直ることはありません。むしろ、通電することで状況がさら悪化してしまうので注意してください。
チェックディスクをしない
チェックディスクをおこなうことでファイルがもとに戻ると言われているそうですが、確実に復旧するといった保証はあまりないかもしれません。フラッシュメモリでチェックディスクしてしまうと、寿命が縮まる可能性もあります。
復元ソフト以外の使用は避ける
インターネット上には、安心して使用できる復元ソフトだけでなく、悪質なソフトも存在しています。
そのなかには、パーテイション情報を戻すと謳っているソフトもありますが、使用はなるべく避けた方がよいかもしれません。怪しいソフトで余計なことをしてしまい、状況をさらに悪化させてしまうといったケースはよくあると言われているので要注意です。
SDカードのデータ消失を防ぐ方法も知っておこう!
SDカードのデータの復旧方法を紹介してきましたが、できることならデータの消失は未然に防ぎたいと考えるはずです。SDカードに保存されているのは、目に見えないデータであるため、消失を完全に防ぐことは難しいかもしれません。
しかし、以下で紹介する方法を試していただければ、データが消える確率を減らすことはできるはずです。大事なデータを守るためには、頭に入れておくとよいでしょう。
ハイエンドSDカードを使用する
ハイエンドSDカードとは、一般的なSDカードよりもさらに高性能なものです。
比較的安価なSDカードは、書き込み速度が遅く、使用できる温度範囲も狭いため、トラブルが起きやすくなります。
デュアルスロットの場合はバックアップを
SDカードはスマートフォンだけでなく、カメラなどにも用いられています。
ほとんどのカメラのSDカードスロット数は1つではありますが、機種によっては2つあることも。
そのような場合は、片方のスロットをバックアップ用として使うと安心かもしれません。
SDカードを取り出すときはしっかりと取り出し操作をおこなう
SDカードを抜くときには、必ず「抜き出し」操作をするようにしてください。
安全に取り外すためには、この作業は絶対に怠らないようにしましょう。正しい手順で取り出さなくては、SDカード内でトラブルが起きてしまいます。データの破損を防ぐためにも要注意です。
まとめ
今回はSDカードのデータを復旧する方法を紹介してきました。
SDカードのデータはさまざまな原因で消えてしまいます。水没などの物理的な原因から、誤動作などによるソフト的な原因。今回説明した復旧方法は、後者のソフト的な原因のみにしか対応できないので、ほかの要因の場合は異なる対処が必要になります。
大事なデータが消えてしまえば誰もがパニックになってしまうことでしょう。しかし、やってはいけないことがあるというのをしっかりと理解し、状態が悪化しないよう注意してください。
データが消えてそのまま使ってしまえば、もう手遅れになってしまうケースもあります。
思い出だけでなく、仕事で必要な重要なデータまで、SDカードには保存されているはずです。データが消えてしまった場合は、まず落ち着いて、今回紹介した復旧方法をお試しください。消えてしまったからといって諦めず、復旧するかもという希望を持って復旧作業に取り掛かりましょう。