RAIDとは、複数のHDD(ハードディスクドライブ)を1台のハードディスクのように利用することが出来るシステムです。構想自体は今から20年ほど前に生まれていて、意外に歴史のあるシステムです。 当時のHDDは、今のものと比べ物にならないほど容量が小さく、また信頼性も低かったので、この様なシステムが考案されたようです。 現在では、大容量、高信頼性のハードディスクを組み合わせ、万が一のトラブルに備えるといった意味合いが強いものです。 しかし、RAIDだからと安心はできません。事実、RAIDのデータ復旧の事例は多いのです。 RAIDの場合、同じ時期に作られたHDDを搭載していると、故障する際には一度に故障してしまうことがあるからです。実際にはそうあることではありませんが、HDDも機械なので、壊れる恐れが0%とはいきません。 万が一、複数台のHDDが一度に故障した場合、RAIDでもデータが読み出せないという事態が考えられます。 常日頃から重要データはバックアップや、クラウドストレージへの保管を行なうなどしてさらなる冗長性を確保し、もし万が一、RAIDのデータ復旧を行う場合は、下手に弄らず、データ復旧作業を依頼されるのがお勧めです。